私(田原)

最近当院で開始した注射薬の紹介です。

今年から当院は市の子宮頸がんワクチン(HPV・ヒトパピローマウイルスワクチン)接種公費助成の実施医療機関となりました。

子宮頸がんワクチン(HPV・ヒトパピローマウイルスワクチン)のイメージ画像 小学校6年生から高校1年生の女子は公費の対象になります。
現在20~30代の若い女性に子宮頸がんが増加しておりその年代の女性に発症する癌では乳がんを超え1番多い癌となっています。
子宮頸がんの主な発症原因はヒトパピローマウイルス(HPV)の感染です。
始めての性交渉前の時期ワクチン接種することにより子宮がんへの進展を約60%以上予防します。以前国内でワクチンを接種した人の中にからだの痛み、運動症状、その他多彩な症状を生じる事が報道されましたがその後の国内の研究では(ナゴヤスタディーがよく知られていますね。)因果関係は証明されていません。現在世界中では安全にこのワクチンは接種されていて、WHO(世界保健機構)でも推奨されているワクチンです。

子宮頸がんがワクチン接種と検診で予防できる癌という認識にはなってきているのですがまだ認知度が低いのが現状です。予防にはワクチンという方法がある、無料で3回接種できる年齢があるという知識の元考え選んでいただきたいという思いがあります。当院はがん等に進展し易い4種類のHPV型を予防するガーダシル4価をご用意しておりますが、公費対象の年齢外でも可能です。今後の動向をみて、新たに出た9価ワクチンも検討していきます。

もうひとつの注射薬は先日のブログにもありましたエムガルティ

エムガルティイメージ画像 今回5月から接種する事ができることになった片頭痛予防の注射薬です。
片頭痛発作の時に放出されるCGRPという痛みの元になる炎症性物質を直接ブロックするという今までにない活気的な機序の抗体薬。
半年間の継続使用で発作日数が半減した方が50%、発作が消失した方が10%との報告があります。3割負担の方で1回目の費用が約¥27,000、2回目が約¥13,500ですが普段当院にお通いでない方からもお問合せいただき既に1回目の導入を始めています。
(月1回接種のお薬なので)もうそろそろ2回目の注射の時期です。次回の診察時にお話しをきけるのを楽しみにしているところです。

今後も性格上自分で何度も把握して納得して。。。の導入にはなりますが(HPVワクチンもそうでした)注射薬を含め当院で行える医療の幅を拡げていきたい。いつもそう思ってます。

以前のブログにも登場しました患者様のマスク。
ねだって(すみません。。)新たなバージョンを作っていただきました。
装着しても涼感。あらゆる世代の方からつけていると褒められます。
可憐で上品な雰囲気は彼女のお人柄ですね。

患者様のマスク
患者様のマスク