先日大阪開催の抗加齢学会の講習会に久々に行ってきました。
脳神経内科を始め消化器内科、泌尿器科、整形外科、皮膚科等々…。
全身のアンチエイジングに関する最新の知見のお話があり、特に他科のお話はほーっとうなる程勉強になります。
年1度の総会では様々の科の先生が参加され毎年大盛況です。
今回前半のお話は「認知機能のアンチエイジング」でした。
近年予防が話題となっている認知症ですが、Lancet誌の発表では(有名なのでご存じの方も多いと思います。)認知症の3分の1以上は生活習慣等を改善しリスク要因に適切に対処する事で予防できる可能性があるとのことでした。
そのリスク要因とは
●若年期:15歳までに教育を終えること
●中年期:高血圧 肥満 難聴
●老年期:糖尿病 喫煙 うつ病 運動不足 社会的孤立
その他データ等が不足していて今回発表されていませんが、新たに可能性として指摘されているリスクとしては
●視力低下
●大気汚染
●ヘルペス感染
●頭部外傷
●腸内環境不良
●睡眠障害
があります。
「加齢とか遺伝とかじゃなく3分の1は予防できるのは大きいな。それより運動しんと、私。眼鏡もつくらなきゃ。」
と色々頭に浮かびましたが認知症の無い段階での高血圧やその他の生活習慣病の発見、治療の大切さを再認識した講習会でした。
当院でも入社時健康診断の季節になってきました。最近は企業の方のご依頼もあり驚いてますが有難いです。
生活習慣病等診察、検査値で少し気になる事があれば、結果と共に直接面談しアドバイスも行ってます。
予防医療に携わるクリニックらしい健康診断ができればな。といつも意識して行っています。
クリニックのお雛様です。