先日頭痛、眩暈、肩こりの方が貧血してみると鉄欠乏が思いの他多く。。。という事を書きました。
鉄欠乏性の貧血は日本人女性の7%と多く、成長期、閉経前、妊娠中、授乳中、ダイエット中の女性は意識して鉄を摂る必要があります。
鉄には赤身肉やレバーに含まれている動物性のヘム鉄とほうれん草や大豆製品、ひじき、プルーン等に含まれている食物性の非ヘム鉄があります。
ヘム鉄は非ヘム鉄に比べ、消化管からの吸収率が2~3倍優れているので鉄を多くとるには吸収のよいヘム鉄を含む肉類を積極的に摂るほうが効率的です。
不足した鉄はまずお食事から積極的に摂るのが望ましいですが、お肉が苦手、ダイエット中の人、妊娠中でつわりのある人等は食事から十分の鉄を摂るのは難しいです。
鉄欠乏性の貧血と診断された場合は病院から鉄剤が処方されます。一般的な鉄剤は非ヘム鉄ですが、胃腸の副作用があり20~50%に悪心、嘔吐、便秘、下痢がみられます。
その場合飲み方を工夫してみたり、同じ非ヘム鉄の中でも別の薬剤に変えてみたりします。それでも副作用が出て内服困難な場合は鉄剤の注射やヘム鉄のサプリメントによる補充といった方法があります。
当院では鉄の摂り方につき様々な選択肢をご用意しておりますのでご相談ください。