あっという間に今年も終盤に入っています。 少し前になりますが当院の光線治療器、スーパーライザー治療についてのWEBセミナーがありました。タイトルは「疼痛治療における光線療法 -基礎と臨床― 」。

スーパーライザーとは生体内へよく深達する波長(0.6μm~1.6μm)の近赤外線を高出力、スポット状に局所に照射する光治療器です。当院でも頭痛、頸部痛、神経痛等の疼痛治療でよく登場している影の立役者的な存在です。副作用がなく基礎疾患との兼ね合いやお薬との飲み合わせが問題にならないのが有難いところです。

照射部位の心地よいあったかさに自律神経の緊張を緩和させる作用もあり10分程の治療の間すやすや寝てられるかたもいらっしゃいます。こうやって改めてお話をきくのは今回初めてでスーパーライザーへの愛が深まった気がします!

セミナーでは近赤外線領域のレーザー治療は急性疼痛、慢性疼痛ともに使用され、日本神経治療学会の慢性疼痛に対しては推奨度Bとなっているとのでした(知らなかった。)。

作用メカニズムとして

  • 痛みに関する神経の伝導をおさえ、痛み関連物質を抑制。
  • 炎症性サイトカインを抑え抗炎症効果を示す。
  • 血流増加を介した創傷治癒(生体内のミトコンドリア内膜の光受容体に作用し細胞呼吸を増加させ組織修復にはたらく)があり脱毛症、皮膚潰瘍性病変、産科や歯科等他領域の治療にも応用が期待できる。といったお話がありました。

最後に演者の先生がおっしゃった光治療を行うとともにそこに付随する患者様とのコミュニケーションを大切にしている。といったお話しに「そういや、治療の時症状の事、天気のこととか色々話してるわ。」と納得しました。

今年は私達をとりまく環境が大きく変わり皆さんも思うように受診ができない、医療関係者側も物理的な距離をはからなければいけない等様々な問題に直面した一年でした。生活習慣の変化や不安が病状に影響を及ぼし、どのようにしたら患者さんが安心して元気に過ごしていただけるだろうかと模索していた一年でした。

そのような中でも当院は「まず患者さんをしっかり診察して治療する。」をモットーに、時代の変化にもタフにしなやかに対応し前進していきたいと思っています。来年も笑顔であふれるクリニックをつくっていきたい。と思っていますので当院を引き続きお願いいたします。一年間本当にありがとうごさいました!

これがスーパーライザーですの画像

これがスーパーライザーです。

照射範囲の広さ②星状神経節照射か、圧痛部位への照射かによってプローブを選択して行います。の画像

照射範囲の広さ②星状神経節照射か、圧痛部位への照射かによってプローブを選択して行います。